Aさん
無痛分娩って、本当に痛くないのかな?
まりも
こんにちは。
無痛分娩で出産した”まりも”です。
✓ 分娩中って痛くないの?
✓ 麻酔の影響でいきめないのでは?
と疑問に思いませんか?✓ 麻酔の影響でいきめないのでは?
今回は、無痛分娩の出産がどんな感じだったのか
✓ 分娩室に入ってからの流れ
✓ 分娩中に痛みはあったか
✓ 麻酔をしても感覚はあるのか
などについて、私の体験をまとめています。✓ 分娩中に痛みはあったか
✓ 麻酔をしても感覚はあるのか
前回までのレポはこちら↓
分娩室へ
分娩室に入ると、すぐに分娩台に乗せられました。(麻酔が効いて立ち上がることができないので、車いす移動+介助あり)
足に力が入らないので、足が倒れないようにバンドで固定。
出産後に気づいたのですが、左足にバンドによるアザができていました…
助産師さん達が慌ただしく準備をしながら「破水したけど膜が破けてないんだよね」と言っているのを聞き、不安になりながら待っていました。
吸引分娩の可能性について
分娩の準備をしている間に、助産師
陣痛の間隔が縮まらない(微弱陣痛)ので、吸引分娩をする可能性が高いです。
そのため、麻酔を追加しておきますね。
“麻酔を追加する”と聞いて、”吸引分娩=激痛”というのが頭に浮かびました。
「痛いんですか?」と聞くと
助産師
結構大きな器具を入れるので、麻酔をしないと痛いと思います。
無痛分娩のデメリットは、私のように微弱陣痛になりやすいことと、吸引分娩になる確立が上がることです。
分娩スタート
先生が来るのを待つかと思いきや助産師
お腹が張ったら、2回深呼吸をした後に大きく息を吸って、止めながらいきんでください。
いきみ方が分からず、とりあえずお腹に力をいれていると
助産師
ハンドルを握ってお臍を見るように!
腰を椅子に押し付けながら、天井に向かって力を入れて!
「腰を椅子に押し付けながら天井に向かって力を入れる」というのが良く分かりませんでしたけど(笑)
とりあえず、よくドラマで見る「ひっひっふー」ではなかった。
たまに疲れて力を抜いたりすると、
助産師
今のはまだ頑張れたよ!
助産師さんってすごい。
バースプラン
バースプランに「褒めてやる気を出させて欲しい」と書いていたので、基本は助産師
いきみ方上手だよー。
褒めてもらえるだけでとても前向きになれるので、バースプランに書いて良かったと思っています。
「頑張って」と言われると「既に頑張ってるよ!」とイラっとしそうだったので、主人には「”頑張れ”とは言わないで」とだけ言っていました。
分娩中の痛みは?
分娩中は、お腹の張りが来るのは分かりますが痛みは全く感じませんでした。陣痛中に感じていた“股の付け根やおしりを圧迫される感覚”も分からなかったです。
“痛みはないけど産む感覚はある”というのが無痛分娩のいいところだと思います。
事前に高い確率ですると言われていた吸引分娩は、結局やらずに済みました。入院中に吸引分娩を受けた方に話を聞くと、「え?それ入れるの?」と思うくらい大きな器具を入れられたみたいです。
また麻酔で分娩中の痛みはなかったようですが、大きく会陰を切開されるので産後座るのがとても辛いとのことでした。
確かに吸引分娩の方は、そうでない方より座り方がかなり慎重になっていました。
発露
3・4回いきむと、助産師
16時15分、発露です!
バースプランに「分娩中に頭を触りたい」と書いていたので
助産師
頭触ってみますか?
助産師さんの手にいっぱい血がついているのを見て、触る勇気がなくなってしまって。
助産師さんに申し訳ない。
最後はスルッと誕生
発露から数回いきむと助産師
もういきまなくていいよー。
力抜いてて。
主人に「すごい!出てる!」と言われて、ようやく赤ちゃんが出てくることを理解しました。
そこからは本当にあっという間で、助産師さんにぐいぐい引っ張られた後に”どぅるんっ”という感覚と共に誕生しました。
時間は16時30分。
分娩室に入ってから、30分後のことでした。
誕生したのに産声を上げない!?
「おめでとうございます!」と言われるも、産声を上げない赤ちゃん。頭の中は「赤ちゃん、息してないの!?」とかなり不安になりました。
先生と助産師さんが羊水を吸引すると泣き出したのですが、この時間がとても長く感じられました。
産まれてすぐに産声を上げると思っていたのは、テレビドラマの見過ぎかな…。
産声は「えっ、えっ」という高く小さな声で、本当に可愛かった。
無事に生まれてきてくれてありがとう!と心から思いました。
分娩後の処置
胎盤娩出
出産後、胎盤を出すための処置が続けられ私はされるがままの状態。「私はどうしたらいいですか?」と聞くも、「何もしないで休んでください」と言われたので、主人とゆるーくお喋りをしていました。
なかなか胎盤が出ないのか、2人がかりでお腹をぐいぐい強く押されました。
全く痛みはありませんでしたが、無痛じゃないとこれも相当痛そうな感じがします。
胎盤は結構無理やり引っ張り出され、すぐにどこかに持って行かれました。
ちょっと胎盤を見てみたかったです。
会陰切開は?
出産後、私が一番気になっていたのは会陰切開について。分娩中は切開したかどうかも分かりませんでした。
まりも
会陰切開はしたのでしょうか?
助産師
切開はしてないけど、自然に少しだけ裂けちゃいました。
やったぞ、私!!
後から主人に教えてもらったのですが、分娩中に
先生
(ハサミを持ちながら)
切開する?
助産師
なしで大丈夫です!
全然気が付かなかった。
胎盤を出した後にガーゼをぐいぐい入れられ、縫合されました。
麻酔をしているくせに痛みがあるのかビクビクしていましたが、縫合も痛みはなし。
糸を引っ張られる感覚だけありました。
この間に、先生と
先生
お産の痛みはありましたか?
まりも
痛み?
先生
“痛み?”ということは痛くなかったようですね。
まりも
はい!
あと思ったよりも早く済みました。
先生
辛くなかったから”早く済んだ”と思えるんでしょうね。
よかったですね~。
この時、先生は何故か私服で処置。
なかなか緩い雰囲気でした。
記念撮影とカンガルーケア
処置が一通り終わった後、赤ちゃんと夫婦3人で記念撮影をしてもらいました。後から写真を見返して、主人がマスクをつけていることに気が付きちょっと残念。
マスクを外して撮って欲しかったな。
そしてカンガルーケア。
抱き方も分からず、とにかく落とさないようにだけ支えていました。
ついさっきまでこの子がお腹にいたのかと思うと、とても不思議な気持ちに。
どうやってこのサイズの子が納まっていたのかな、などと考えていました。
助産師
母乳をあげてみましょう。
母乳が出る予兆なんて今までなかったし、正直こんな簡単には出ないと思ってた。
助産師さんが赤ちゃんを胸の位置に持ってくると、すぐに母乳を吸い出す赤ちゃん。
人間の本能ってすごいな~と思いながら、母親になった実感が湧いてきました。
母乳を20分ほどあげ、その後は分娩室で経過観察。
経過観察は通常2時間ですが、出血が少し多かったようで最終的に3時間分娩室にいました。
出血量は550ml。
ペットボトル1本と考えるとすごい!
分娩で驚いたこと
今回の分娩で驚いたのは、先生の出番がかなり少ないということ。先生が行った処置は、
- 赤ちゃんの羊水を吸引
- 胎盤娩出と止血
- 縫合
ほとんど先生は分娩室にいませんでしたし。
あと、分娩中に助産師さんがお股をぐいぐい広げることにも驚きました。
(主人も驚いてた 笑)
でも、この広げ方が上手いお陰で会陰切開なしで済んだんだと思っています。
無痛分娩の痛みまとめ
最終的に、無痛分娩の痛みはこんな感じでした。段階 | 痛みの有無 |
子宮口4~8cm | なし |
子宮口ほぼ全開 | あり (圧迫される感覚を痛みと感じる) |
分娩中 | なし |
胎盤娩出 | なし |
縫合 | なし |
子宮口全開の時が辛かったけど、もはやあまり覚えてない…。
無痛分娩レポの出産編は以上です。
次は、【産後の痛み】に続きます。